MRBのこだわり
有機(オーガニック)にこだわる理由
MOON RIVER BREADのパンの材料には有機(オーガニック)認証を取得した農産物を使っています。
有機農産物とは、遺伝子組み替え技術を行わず、化学的に合成された農薬や肥料の使用を避けた土壌で育てられた作物のこと。言わば、自然と人から沢山のサポートを受けながら、抗生剤や殺虫剤なしで病原菌や害虫との厳しい戦いを生き抜いた“ツワモノたち”。
食べ物からエネルギーを頂く私たちにとって、食べ物の力は生きる力に直結します。
近代化の波の中で失いつつある生命力を取り戻す為には、食べ物の生命力を取り戻す、つまり土を蘇らせることが大切だと考えています。
元気な土で大切に育てられた命をおいしいパンにして、食べる人を元気にしたい。有機の輪を拡げて、地球の元気を取り戻したい。
そんな大きな希望を胸にMOON RIVER BREADのパンは有機JAS認証を取得しています。(※1)
※1 有機JAS認証を取得していない作物を一部使用しているパンについては有機JASマークが付けられません。顔の見える農家で無農薬で育てられた材料のみを使用しております。
発芽玄米の力をパンに
玄米には多様なビタミン・ミネラル・食物繊維など、現代人に助けとなる成分が豊富に含まれていますが消化しにくいのが難点です。しかし発芽させることで消化が良くなり、また発芽植物に特有のGABA(ギャバ:虚血性脳卒中への抵抗性や記憶力を高めうつ症状を軽減させる成分)も増加すると言われます。
そんな発芽玄米をパンにたっぷり練り込んで食べた人が元気になれるパンを作りたい、それがMOON RIVER BREADの始まりの根っこです。発芽玄米を練り込むことはパンの栄養価を高めるだけでなく、もっちりとした食感や深い味わいも生み出します。
MOON RIVER BREADのパンは米と麦と大豆を玄米酵母が醸した発酵食品
玄米を水に浸けて放置すると玄米の表面に住み着いている酵母が目を覚まし、プクプクと水が泡立ち始めます。MOON RIVER BREADではこの自家製玄米酵母を使っています。
パン生地のベースになっているのは玄麦・玄米・大豆そして少しの糖分と塩。それらを玄米の酵母でじっくりと発酵させると、私たちが普段慣れ親しんでいる味噌や醤油に似た旨味が生まれます。 原料が同じ発酵食品。 一番シンプルな玄米カンパーニュを焼くと、醤油を焦がしたような香ばしい香りが感じられます。
玄麦で仕入れて仕込む直前に自家製粉
小麦・ライ麦は丸麦で仕入れて仕込む直前に自家製粉。
玄麦の栄養を損なわないよう、挽きたての味と香りをパンに閉じ込めます。
製粉時の摩擦熱を冷却水の循環によって制御し、素材の成分変化や風味劣化を抑える電動臼ミクロ・パウダーを使用しています。
焼成後、ショックフリーザーで瞬間冷凍
焼き立ての美味しさを最新の冷凍技術で守る
パンを焼いてからお客様のお手元に届くまで、温度変化や時間の経過により品質は劣化して行きます。
季節や移動距離に左右されず焼き立ての美味しい状態でお届けする為に、MOON RIVER BREADのパンは焼成後ショックフリーザーで瞬間冷凍し、全国へ冷凍発送致します。
瞬間冷凍の特徴は−40℃の冷風によるハイスピード冷却。
これにより細胞内の水分が氷の結晶を作る時間を最小限に抑えられ細胞が壊れず美味しさがキープされるのです。
又、細菌の活動温度帯を短時間で通過するので、細菌が繁殖するスキもありません。
急速冷凍したパンは、袋に入れたまま自然解凍するとほぼ焼き立ての状態に戻ります。
MOON RIVER BREADのパンが生まれた背景
妊娠中、酷い食べづわりでお米を一切受けつけなくなったのが事の始まりです。そして何故か無性にパンを欲するようになりました。あちこちのパン屋を探し回っても理想のパンに出会えない。今思えば、あの頃の『こういうパンが食べたい!』という欲求は凄まじく、無いということは一大事でした。こうなったら自分で作るしかないと、狂おしいほどの執念に突き動かされたのを覚えています。
若い頃は食べることに無頓着なワーカーホリックだったのでよく体調を崩していましたが、体質を改善しようと玄米を食べ始めてみるみる健康になりました。お腹の子にも玄米の栄養を届けたいのに、つわりで食べられないことがとても残念でした。そこで、玄米をパンに練り込むことを思い付きます。パンにすれば玄米を美味しく食べられる、そこから理想のパン作りに没頭することになりました。
同じ時期、離れて暮らす大切な人たちの病気の報が重なりました。今の自分に出来ることは何だろうと考えました。玄米を沢山練り込んだパンを作り上げよう、玄米の他にも弱った体に効きそうな滋養のある素材をたっぷり詰め込んだ、薬のようなパンを作って送りたい!と心に火がつきました。
ひとつのパンにどれだけのパワーを込められるか
試行錯誤を繰り返し、黒ごまやクコなどをぎっしり詰め込んだパン“MOON”が生まれました。 ひとつ成功するとコツを掴み、こんなパンも食べたいあんなパンも食べたいと次々と新しいパンが生まれました。私のパン作り史上の言わば“カンブリア紀”を経て、自然とパン作りがライフワークとなっていきました。
食べる人を元気付けたくて
祈るようにMOONを捏ねていたその初心を忘れず
素材選びから製法までとことんこだわるパン作り
それがMOON RIVER BREADの真髄です